センター試験が終わったので浪人して塾講師のバイトをしている現役北大水産生の僕が二次試験について簡単に語る。
こんにちは。現役北大生(一浪)です。
先日今年度のセンター試験が実施されました。受験生の皆さんはセンターの結果を比較しながら二次試験に切り替えていくのだと思います。
さて、そこで北大生の僕が塾講師として生徒を見て思うことや、僕の現役、そして浪人時代の話、さらには北大入試などについて語りたいと思います。とくに、北大二次試験対策はぜひとも読んでほしいと思います。
目次
1.塾講師から見るセンター試験と各予備校のボーダー
毎年国語がネットなどでいじられるのは恒例のようで、今年は「やおい」がとりあげられたようですねw
僕の現役時はスピンスピンでしたw
問題の難易度などは科目などにもよるのだとは思いますが、基本的には例年通りだったのではないかと思われます。僕のバイトする塾の生徒を見ていると、個々のレベルにもよりますが、現役生はやや対策がしきれていなかったように感じます。というのも、僕自身、某予備校で浪人した経験があり、そのときの経験と合わせると、浪人生はこの一年間を全て勉強に捧げ、質の良い、深みのある講義を受けてきている分、センター試験にも十分な対応ができていたからです。
センター試験による各大学のボーダーラインなどは各予備校で発表していますので、そちらなども参考にしたらいいと思います。
参考;河合塾
2016年度 センター・リサーチ ボーダーライン一覧(国公立大学)|Kei-Net
北大は基本的にはセンターで8割取れればいいと言われています。つまり、900点中720点がひとつの基準です。
しかし、北大はセンター900点を300点分に圧縮して計算します。なのでセンター試験でうまくいかなかったとしても、圧縮する分そこまでの差にならないとも捉えられるので、二次試験で挽回することはいくらでも可能となります。
北大の二次試験は前期、理系の場合は、
数学、英語、理科の三教科が課されます。
数学150点、英語150点、理科(2科目)合計150点の合計450点分とセンター試験300点分の計750点で順位をつけます。
また、総合理系で受験する場合は、重点によって、配点比率が異なることもあります。
肝心の対策ですが、数学と理科は基本的な問題が出るということで、今回は英語に絞って、具体的な対策を伝えようと思います。
英語・・・長文二題、自由英作文、長文要約の大問4題で構成されています。
ここで述べたいのは自由英作文と、要約問題についてです。
自由英作文では、軽い文を読んで、それに対する質問に答えたり、その文章のテーマに沿ったことに、賛成か反対かなどの意見を述べます(80〜100単語)。
この問題での注意事項としては、本文に載っているフレーズをそのまま使ってはいけない!!
ということです。ここ超大事!!!文章を読めば、質問の答えがどこにあるのかわかりますが、高校の定期テストのようにそのまま抜き取れば良いというわけではないのです!!
そこで必要なのが、書き変える力です。
例えば、受動態の文を能動態の文に書き変えるなどです。
Tom broken the Window.という能動文を
The Window was broken by Tom.
という受動態の形に直すということです。意味はほぼ同じです(強調したい部分が違うという程度の違い)。
とにかく北大は本文と同じ構文を使うことを嫌います。なのでこのように違う構文を使って、書き変えることがとても重要なポイントとなるのです。書き換えられるようにたくさんのパターンを身につけておくことが大切になります。自分で使える構文をいくつか持っておけば、次の自由英作文(80〜100単語)にも対応できるようになります。
自由英作文ではある質問に対して賛成か反対か、あるいはその意見を述べさせるようになっています。これは今述べたように、自分が使えるパターンの構文をいくつか使うことで自分の意見を述べながら文字数を稼ぐことができます。しかし、自分で考えて書くのでここでは時間が必要となります。なので他の部分でできるだけ時間を短縮させる必要があります。
そこで大事になってくるのが要約文です。
要約文は長文を読み、その長文の要約文中にある(虫食い)に当てはまる単語を記号で選ぶという問題です。
この大問を早く解くコツは、なんと、長文を読まないで初めから要約文を読んでいくということです!!
実は、この要約問題は、多くが文法問題となっているのです。時制や慣用句などに注意して、解けばいいのです。
まずは、与えられたいる選択肢の単語を全て動詞、副詞、形容詞、名詞といったように分類します。自分で決めておいた記号などを選択肢にメモるのがいいと思います。動詞ですとさらに過去形や過去分詞形、現在進行形などとさらに分類できます。現在進行形だと、動詞として使われる場合もあれば動名詞としての役割をするときもあります。1つの単語で複数の役割を持つことがよくあるのでその場合は自分で決めた記号をその分だけきちんと書いておくようにしましょう。
そして単語を分類したら、要約文を読み、時制にあった単語や、おきまりの慣用句などを選べば良いのです。
とは言ってもイマイチ何が入るのかわからない穴ももちろんありますよね??
そんな時はささっと元の長文の該当箇所だけを読んで、選択肢を選べば良いのです。
そのようにして解けば10分〜15分ほどで解けてしまいます。そして短縮できた時間を自由英作文に当てれば良いのです。
それに、そもそも要約文の問題は問題数が多いもののそこまで配点は高くありません。なのでそこに時間をかけてまできちんと解くことは効率が悪いと言えます。
これが北大英語の攻略法です。現役生は知ることのない、浪人生だけが教えられるコツなのです。
現役、そして浪人を経験して思ったことがあります。浪人生は学習することに対してとても紳士になるということです。現役時代にうまくいかずに浪人してしまった結果、自分の時間と親のお金の負担を増やしてしまうことになります。そのことに対する罪悪感のような意識や、一浪したからには志望校に合格してやろうという気持ちから勉強に対して紳士に向き合うようになります。そして、予備校で質の高い深みのある授業を受けてしっかりと知識を身につけることができるので、現役生と比べると、理解がきちんとしています。現役生の印象は、数学などでいうと、ただ公式を覚えて、パターンを覚えているだけのように思います。浪人生はきちんとなぜそのようになるのかを理解しているので、ただの暗記ではない、問題の取り組み方ができるので、どんな応用にも対応できます。
なので浪人生は自分がやってきたことを自信にしてこれから二次試験まで頑張ってほしいと思います。現役生はきちんと演習をしてきて、理解できている人は問題ないですが、暗記だけでうまくいっている人は、この一ヶ月間、その暗記したことを忘れないようにがむしゃらに問題をこなすのが、良いと思います。それ自体は別に悪いことではないのですから。
いかがだったでしょうか。僕は札幌出身でずっと北大に通うことを目指してきました。現役の時は落ちてしまい、予備校の北大コースで一年間みっちりと基礎から学び続け、秋ごろからは本格的に北大の2次試験の傾向に沿った授業を受けました。その時に学んだノウハウ(今回は英語について)を少しではありますが紹介することができたと思います。ライバルたちと差をつけるため実践してみてはいかがでしょうか。